(1)在庫鮮度管理

  そもそも在庫とはビジネスにとって利益の源泉であると同時に、損失をもたらすものでもあり、またオペレーションの結果にすぎません。
鮮度という言葉は、食品の専門用語のように捉われがちですが、鮮度を時間軸と置き換えてみるとどうでしょうか?

 FMCG(Fast Moving Consumer Goods)=変化の速い製品)市場では、バブル崩壊後、売り手市場から買い手市場になって既に20年
以上が経過しております。

 一般消費財、アパレル、自動車、エレクトロニクス等々、時間軸管理が徹底できてい企業は、変化対応型企業であることは間違いありません。

 多くの日本企業が、経営のリーダーシップの下に、日本企業が生んだ鮮度管理を経営指標として全社一丸となって取り込むことにより、オペレーション現場力をさらに強化することを祈念しております。

  

(2)キャッシュ化速度

 ビジネス規模に関係なく、経営課題として運転資本の管理、キャッシュ・マネジメントの重要性が挙げられます。
商品を購入して、販売し、代金を回収するという企業活動のプロセスにおいて、売上の入金よりも先に商品の購入代金を支払う場合、そのタイムラグを埋め合わせるために、一定のキャッシュが必要になります。これを運転資本といいます。
 
運転資本とは、売掛金と在庫の合計から買掛金を差し引いた額のことで、通常、プラスになり、その分の資金が必要になります。
購入代金を支払ってから売上代金受け取るまでの期間のことはキャッシュサイクルと呼ばれ、企業が資金を回収する効率性・スピードを示す経営指標として、キャッシュ・コンバージョンサイクル(CCC)があります。
欧米企業を参考に、導入をご検討ください。

 

(3)食料損失・食品廃棄

 現在、世界人口の分布は約2割が先進国、残り約8割が発展途上国となっていますが、食糧の消費は各々半分といわれております。2050年までに約25億人の人口増に必要とされる食糧需要を生産するためには、新たにブラジル並みの農地が必要になります。

 

食料損失、食品廃棄が発生するということは、水、土地、エネルギー、労働と資本を含む資源を浪費することであり、不必要に温室効果ガス排出発生につながっており、地球温暖化と気候変動に関与する重要な環境課題であります。根本原因は、余剰生産、過剰生産にあるのではないでしょうか?
 またこれは食品に限らず、あらゆる商品についても、いえることであり、余剰生産、過剰生産、滞留在庫を極力抑制することはまさに喫緊の課題であります。
 

(4)過剰生産と過剰供給がもたらす環境問題

(5) 不正会計リスクの増大

(6)在庫に関する課題と対策

(7)システム対応

① BIツール (Business Intelligence Tool)

BI ツールは、企業に蓄積された大量のデータを収集して分析するためのツールで、データベースに対する専本的な知識がなくてもデータの分析が可能で、経営戦略や意思決定、マーケティング分析に役立てることができます。 近年は、低コスト、スモールスタートで始められるクラウド型の普及が加速されています。世界で50社を超える企業が提供する最適なツールといえます。

出所: 株式会社システムコンサルタント
http://ksc.jp/

http://ksc.co.jp/spnet/index.html

 

② TMS (Treasury Management System)

③ ビジネスの鮮度管理ソリューション

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ビジネスの鮮度管理 2017-10 道源 格.pdf
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